手術終了の夜
手術は１６時に開始され２０時に終了しました。ストレッチャーに
乗った状態で手術室から出て通路で家族と顔を合わせた記憶はあるので
全身麻酔でも結構早く効果が切れるものだな、と感じました。
手術について主治医から家族への説明は多分あったと思うのですが
こちらはそのまま総合病棟のナースステーションの奥の処置室へ。
電気が消され真っ暗の状態でベッドに一人きりで残された状態が続きました。
右足がギプスで固定されているのか動かせなく、膝の下の箇所で
下から圧迫されている感覚が強く、ずっと我慢していたのですが、
夜中の３時に我慢できずナースコールを押して看護師さんにクッションを
敷いてもらいました。
その時点でギプスとか何もないと聞かされて唖然となりました。
手術終了から１２時間後の朝８時になっても水一つなく、前日の朝からの
絶食状態が続きました。結局その夜は右足の痛みで一睡もできず仕舞で
朝になりました。
朝になって明るくなって上体を起こしてみて初めて右足の膝から
下が無いことに気づきました。事前の予想より大幅に切られていた
のがショックでしたが、まぁやれやれ・・・・というのが実感でした。
自力で身体を起こしていたので、もうよかろうと判断されたのか
どうかは判りませんが、朝になって大部屋にベッドごと運ばれました。
食事は昼飯からでした。
切除した右足は自分では持ち上げることができず、ベッドに仰向けの
状態が続きました。切断した箇所（断端）は包帯に覆われて見ることが
できず、ギャートルズのマンモスの肉の断面のように、切断面の中心に
骨が見えるのかなぁ・・・とか想像しながら、その日を過ごしました。
